うわさの日の出製麺所へいってきました
営業は1日1時間。先着100食限定の
製麺所でうどん的セレンディピティ。
あまりにも特別感をかき立てられる1時間・100食限定のフレーズを持つそのお店は、香川県坂出市にあります。「香川県」で「製麺所」とくれば、もちろん。そう、うどんです。香川県を訪れる誰しもが必ずといっていいほど食べるさぬきうどん。あちこちに行列のできるお店があり、おいしいうどんを求め、うどん店のみ をひたすらめぐる旅をされる方も多々おられる文字通りの「うどん県」です。そんな香川県のうどんランキングでも常に上位にランクされるのがこの「日の出製麺所」。その最大の特徴は「11:30~12:30の1時間」というあまりにも限定的 な営業時間です。
もういくしかない。
いざ香川県へ実食へ。
名前の通りの製麺所ですから、元々は持ち帰りの生うどんを販売していたものの、お客さんの「食べたい」という声に応えてお昼だけ営業をするようになったというこのお店。連日行列の超有名店です。しかも時間的な制約が大きすぎてとても無理・・・でも一度は食べてみたい・・・。ハードルの高さに悩みに悩んだ結果、遂にその時はやってきました。日の出製麺所を求めるあまり、もはやそのためだけに香川県にいくしかない、という神戸発弾丸ツアーの暴挙に出た私は、とある平日の10:40頃、無事にお店横の駐車場に到着しました。でも・・・あれ?誰もいない。不安になってお店の人に聞いてみると、「ここで並んでて下さい」。なんと一番乗りのようです。早すぎた?思ってたより混まないの・・・?しかしその直後から、次々と人がやってきては私の後ろに並び始めました。20分もすると列はずらっと伸び、駐車場も満車です。時間的には大正解だったようです。
なんですかこのお値段??
さすが製麺所直売、安い安すぎる 。
しばらくするとお店の人からメニューの説明があり、注文を聞かれました。「熱い・ぬるい・冷たい」と、 麵の量のみを答えます。 私は「ぬるい中(180円)」、連れは「冷たい小(120円)」を注文。そ れにしてもとんでもない安さです。 やがて準備ができたとの事で開店時間の少し前に無事入店。製麺所の売店内に作られた小さなイートインにはテーブルが数台あるだけで、10人も入ればすぐに満席です。指示された席につき、私は追加で「味付け肉」を注文。テーブルの上にはお 箸の他、濃さの違う2種類のかけだしや薬味などが置いてあります。本来は ネギを各自がハサミでカットするスタイルだそうですが、コロナ禍の影響で しょうか、すでに刻んでありました。 他に天ぷらやたまごもあり、各自で取ったものを後で精算するカフェテリア スタイルです。
さぬきうどんのための
さぬきうどんの小麦「さぬきの夢」
少し待っていると、「熱い中の方~」などと声を掛けられ、自分が注文した うどんを受け取っていきます。 「ぬるい中」を受け取った私。これがかのうどん・・・っ!。一般的なうど んよりやや黄色く感じられるその見た目。これはきっと、いや絶対ヤバイやつに違いないっ・・・!と期待は高まります。 そうです。実は日の出製麺所では先着100食で、香川県の農業試験場がさぬきうどんのために開発したオリジナル小麦「さぬきの夢」を使ったうどんを 提供しているのです。
ぷるぷる&もっちもち。
これはもうウマイの連続
一体どんな味がするんだろう・・・だしを入れずにそのまま1本食べてみま した。 ツルツルシコシコ・・・ではない。ぷるんぷるん。もっちもち。 なんですかこのうどん!。今までに食べたことない感じ。すごい・・・ 味付け肉を頼んだので、薄いだしをかけていただきます。 とにかくうどんの存在感がすごい。口に含むとまるで白玉団子のようなぷるぷるの食感。それでいて噛むと驚くほどの弾力があり、もっちりしていてのど越しも良い。某アニメで駅弁を食べていた柱?ではありませんが、一口ご とに「ウマイ!」を連発しながらあっという間に完食してしまいました。中じゃなくて大でもよかったですね。いくらでも食べられそう。想像のはるか上、ウマイを通り越してもう愉しいほどです。
おみやげは香川県最強
(個人の感想です)の生麺がデフォ 。
会計時に生麺を何種類か購入。充実感に満たされつつ店を後にしました。 人気店は伊達じゃない。みんなが並ぶ理由も納得の口福がそこにありまし た。 好みによる所はもちろんあるのでしょうが、個人的には香川県で食べた最強のうどんとなりました。 チャンスがあれば、みなさんもぜひ食べてみてください。