セレンディピティと人生を変えるチャンス

google検索でセレンディピティと入力したら1,260,000の大量ヒットでした。競走馬に美容室、カフェ、書籍、スピリチュアル系、ビジネスメソッド。もうなんでもありです。セレンディピティの日なんていうのもあるんですね。1月28日がそうらしいです。趣旨は「セレンディピティを向上させ、奇跡を呼び込もう」なんだとか。なんにしろセレンディピティを意識することで、人生のチャンスが広がるというのはいいことですね。ではセレンディピティを手に入れる方法ってあるんでしょうかね。

セレンディピティといえばスティーブ・ジョブズだけど

多分、ジョブズじゃなくて別の人がiphoneやiPadを世に送り出したとしてもあれほどの大成功はなかったでしょうね。大切なのは見せ方。プレゼンテーションのスタイルではないでしょうか。ジョブズが封筒からmacbook airを取り出したあの有名なシーン。誰でもがオオッと唸ったはずです。優秀なプレゼンテーターは、真摯な役者であり、狡猾な詐欺師でもあります。人を驚かせ、ワクワクさせ、彼の手にしているものを“私が欲しかったのはこれだ”と錯覚させるプレゼンテーション。あざといといえばあざといやり方ではありますが、これって受け手にとってはまさにセレンディピティな体験にほかなりません。欲しかったものが偶然(?)目の前に現れるわけですから。そう考えるとセレンディピティは営業的なツールとも言えそうです。

良いセレンディピティへの近道

ジョブズがこの世界に送り出したプロダクツの多くは、現在でもその価値を認められています。多くの人に使われ、満足しているという意味では、良いセレンディピティだったわけです。しかし“なぜあんなものを”と後悔してしまう買い物や体験も少なくありません。こちらは悪いセレンディピティ。未だに架空請求や還付金などの詐欺による被害があとを絶ちませんが、これが悪いセレンディピティ。日頃から注意している人でも、突然思いがけない判断を要求されると簡単に引っかかってしまうのです。漠然とした不安や願望は判断力を鈍らせます。そうならないためには課題を明確化しておくこと。現状の把握→解決のために何が必要なモノ(コト)の書き出し→排除すべき要素→課題の具体化。といった流れで課題解決への必要要素を確認しておくことをおすすめします。これが悪いセレンディピティを排除し、良いセレンディピティを逃さないための準備です。